平成29年 年頭にあたって
平成29年(2017年)の新たな年を迎えました。本山では、24代即如ご門主から專如ご門主へと法灯が継承され、昨年10月より伝灯奉告法要が、全国の門信徒が参拝する中厳修されております。高齢化少子化が全国各地で加速している現状のなか、新ご門主の多難な船出といえましょう。
我が寺のことをお話ししますと、昨年は婦人会が、結成45周年を迎えることができました。発足以来、前住職が往生した月を除き、毎月欠かさず例会を持つことができました。会員の寺に通い、法を聞くという強い思いに後押しされての結果だと考えます。有り難いことです。
また、今年は、仏教壮年会結成20周年を迎えます。隔月年6回の例会を休みなく持つことができました。秋には、結成20周年の式典が予定されております。15名程度の会員から出発して、今では登録会員46名に及び、毎回の例会にも35~40名の方々が参加し積極的、活動的な会となっております。
仏教(宗教)の多難な時代を迎えておりますが、過疎化(少子・高齢)の中、現状を変えていくことは大変なことですが、多難という時代だからこそ今やらなくてはならないことがあるように思います。一番大切なことは、「信頼」関係を築いていくことであると思います。「この寺は温かい。」「故郷(我が家)に来たようです。」と言ってくださった門徒さんが、おられます。いつでも「ようこそ。」とお迎えし、「来ましたよ。」と遠慮なくいらっしゃることのできる寺をめざし、歩んでいけたらと願っております。幸い子ども達も仏門の道を歩み始めてくれておりますので、坊守ともども今ひと踏ん張りしていきたいと思います。
門信徒皆々様の慈光に照らされた、より豊かな日々を願い、年頭の所感と致したいと存じます。
称名