寺の木々
大正時代にできたと言われるつつじの庭。春、花の咲く季節には、寺に出入りする方々ばかりでなく道行く人も足を止めて、楽しんでくれます。
その季節以外では、庭の木々を誉められることが多いのです。
<黒松>
大正期、庭を造る時に、太田市の金山から大八車に乗せて運んで来たと、母がよく言っていました。
門を入ると、「いらっしゃい。ようこそ。」と迎えてくれる大きな松。「亀甲の紋様がはっきりと出てくるのは、樹齢180年を過ぎたものでないと。」と、以前植木屋さんが言っていました。弘教寺の黒松は、200年は経つものと思われます。梅雨時、日が射すと、枝のあちこちでコケが活き活き緑色を輝かし、とても素敵な状態になります。
我が寺、庭一番の場所に鎮座です。
<イチョウ>
庭で一番背の高い木です。
今年は銀杏(ぎんなん)が、空前の豊作。報恩講法要で参拝者の皆さんに差し上げたり、バザーで販売したりと、豊かに実ってくれました。落ち葉の片付けは大変で、冬の大仕事の一つです。
<玉ヒバ>
庭に2本あります。
門徒の皆さん、お分かりですか?
これも、今は東京にお住まいの川村さんのご先祖が贈って下さったものと聞いています。
先日も植木屋さんが、「こんな大きな玉ヒバ、見たことないね。」とお茶を飲みながら見上げていました。
考えてみれば、私が幼少の時から、それほど変わっていないようにも思えます。周りのイチョウや建物の大きさで小さく見えるので、目立たずに居るのかも知れません。
我庭の特に目立った木々を紹介しました。